龍馬像を霊明神社に奉納、創立30周年の京都龍馬会
北村有樹子
坂本龍馬の葬儀が営まれた霊明神社(京都市東山区)に11日、龍馬の銅像がお目見えした。京都龍馬会(赤尾博章理事長)が、創立30周年を迎え、その記念事業として神社参道に奉納した。
銅像の龍馬は、足にブーツを履き、懐に右手を入れるなどした写真で知られる立ち姿。銅像自体は大きくないが、台座の石柱を加えると龍馬の背丈ほどになるという。耐久性のある塗料を施し金色のように輝いている。
銅像の制作は、理事長の赤尾さんの夢に現れたアイデアだという。龍馬が暗殺された「近江屋」跡(中京区)のそばで赤尾さんは生まれ育った。地元の河原町商店街で兄と古本屋を営み、商店街青年会長だった1993年、「龍馬をしのび、街の活性化を」と京都龍馬会を結成。会は後にNPO法人になった。メンバーは約100人、「龍馬ゆかりの場所を顕彰していこう」と学術的に裏付け石碑を建てている。
霊明神社は長州藩など在京志士の葬送の地とされていたという。こうした歴史を伝えようと龍馬会はこれまで神社の参道の石碑と手水(ちょうず)石を建立。今回の銅像も同じ場所に建てた。「参道を通る人たちに龍馬を思い出し、親しんでいただきたい」と赤尾さんは話す。
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