外来植物は毎年どのくらい国内に侵入する? 他の国より多い傾向も

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矢田文
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 本来の生態系を乱すことなどもあるとして問題になる外来種。国内には、毎年どのくらいの数の外来種が侵入し、定着しているのか――。農研機構などのチームが植物について調べると、他国に比べて侵入数が多い傾向が明らかになった。

 外来種とは、本来生息していなかった場所に人間によって運ばれた生き物のことだ。外来種の中でも、地域のもともとの自然環境に大きな影響を与えるものを「侵略的外来種」と呼び、各地でその管理の検討が進められている。

 昨年開かれた生物多様性条約の締約国会議(COP15)では、2030年までにこうした侵略的外来種の侵入・定着を半減することが目標として採択された。

 ただ、どのくらいの数の外来種がどのくらいの期間で国内に侵入しているかは把握されていなかった。

 そこでチームは、国内に侵入している外来植物について、複数の図鑑や全国の博物館が所有する標本のデータなどを収集。1845~2000年の期間にそれぞれの外来植物が国内で初めて確認された年を調査した。

 その結果、00年までに海外…

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この記事を書いた人
矢田文
くらし科学医療部|原子力・災害担当
専門・関心分野
生物多様性、環境、沖縄、依存症