大学生、コロナ5類移行後も減らない相談 7割の大学がメンタル懸念

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狩野浩平

 新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行した5月以降、大学の活動制限も大きく緩和された。朝日新聞と河合塾の共同調査「ひらく 日本の大学」で全国の大学に懸念点を尋ねたところ、最も多かったのは「学生のメンタル面」で7割近くに達した。コロナ禍前のキャンパスが戻りつつある中、学生相談窓口への相談が増えてきたと回答する大学もあった。

 共同調査で、5類移行後もコロナ禍の影響が残ると思う点について、全国の大学に複数回答で尋ねると、「学生のメンタル面」が68%で最も高かった。続いて「学生の経済状態」が51%、「学生同士の交流」が42%、「サークル活動」が36%、「学生の海外留学」が32%と続いた。

 感染対策の中で、5類移行後に制限や対応をやめるものとしては「対面を認める授業の人数」が81%、「サークル・部活動の感染対策」が73%だった。オンライン授業については、5~6割の大学が何らかの形で続けると回答した。

 「ひらく 日本の大学」 朝日新聞と河合塾が共同で、2011年から全国の大学(大学院大学、通信制のみの大学はのぞく)を対象に実施。今年の調査は6~8月に778大学に行い、643大学(83%)から回答を得た。

■「相談の予約もとれない状況…

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    長島美紀
    (SDGsジャパン 理事)
    2023年11月14日11時0分 投稿
    【視点】

    私は大学で非常勤講師をしているのですが、昨年度あたりから大学より「特別な配慮が必要な学生」について連絡を受けるようになりました。対面で人に会うことにストレスを感じ体調を崩すので、オンラインで受講したいという希望です。大学からの連絡を受けて、

    …続きを読む