衛星データ分析で見えたガザの被害 北部の街から南へ徐々に拡大

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日高奈緒 中山美里 森岡みづほ グラフィック・加藤啓太郎
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 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が激化する中、ガザ地区での、イスラエル軍の攻撃による民間人や民間施設の被害が広がっている。朝日新聞が入手した衛星データの分析では、人口65万人以上の最大都市ガザ市を抱える北部の人口密集地を中心に被害が出ていることが明らかになった。

 朝日新聞は、米オレゴン州立大とニューヨーク市立大の研究者が、衛星画像を使ってガザ地区の被害状況を調べたデータの提供を受けた。その衛星データを10月の「11日以前」「12~16日」「17~24日」「25~29日」(区分の区切りは一部翌日を含む)の四つの時期に分けて分析したところ、街の変化から、被害を受けた場所が浮かび上がった。戦闘開始直後は北部に集中していた被害が、徐々に南部に拡大していた。

10月31日にも難民キャンプで被害

 また、分析結果と2020年…

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この記事を書いた人
森岡みづほ
ヨーロッパ総局|北欧・NATO・ICC・ICJ・国連担当
専門・関心分野
人の暮らし、歴史、防衛
イスラエル・パレスチナ問題

イスラエル・パレスチナ問題

イスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルに大規模攻撃を行いました。イスラエルは報復としてハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区に攻撃を始めました。最新のニュースや解説をお届けします。[もっと見る]