不在となった駅員の代わりに…カフェ店員が乗降介助、地域の見守りも

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寺島笑花
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 「いろんな人がつながって、得意を伸ばして、いかしあう。そんな社会が実現できたら、働き方や生き方の選択肢はもっとゆたかになるはずだから」。こんなメッセージが入り口に書かれているカフェがある。

 長崎県長与町吉無田郷にある、JR長与駅。駅改札のすぐ目の前、ガラス張りのカフェからオレンジ色の光が漏れている。木を基調とした店内は、列車を待つ人や談笑する学生らでにぎわっていた。

 目が不自由な男性が列車を乗り降りするのを介助して欲しい――。ある日の夕方。1本の電話が入った。乗降介助の要請だ。コーヒーを入れていた理学療法士の奈良崎博一さん(49)が、男性の服装や乗車車両、到着時間などを細かく聞き取っていく。

「駅に誰かがいるのが大切」カフェがオープン

 男性が乗る列車が駅に着いた…

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