松陰歴史館リニューアル、11月から公開 安倍氏の人形間に合わず
大室一也
幕末の思想家、吉田松陰をまつる松陰神社(山口県萩市椿東)の境内にある吉田松陰歴史館の改修が終わり、27日の竣工(しゅんこう)式で関係者がテープカットをしてリニューアルを祝った。11月1日から一般公開を再開する。
改修された建物は、松陰の没後100年の1959年に建てられ、弓道などの施設として使われたのち歴史館になった。松陰や、伊藤博文から佐藤栄作まで県ゆかりの首相7人を含む70体ほどのろう人形を展示していたが、老朽化が進んでいた。
神社側は5月に大規模改修に着手した。参拝者に見えるように入り口の近くに松陰の座像を置き、松陰のドラマと館内の映像を壁面のモニターで流すようにした。約2億円に上る改修費用は松陰を私淑する経営者が寄付したという。
また、リニューアルに合わせて県8人目の首相として故・安倍晋三氏の人形も置く予定だったが、制作が遅れたため、代わりに等身大(身長約176センチ)のパネルを設置した。上田俊成・名誉宮司(82)は「新しくなり、来館される方に快適に見学してもらえると思う。安倍さんの人形は年末までに間に合いそう」と話している。
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