安藤桃子監督のあふれる高知愛、移住してミュージアム開設に至るまで

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聞き手・蜷川大介

 東京から高知へ移住して9年になる映画監督、安藤桃子さん(41)が今月、映画文化の発信・交流拠点「キネマミュージアム」を高知市に開設した。映画を上映したり、イベントを開いたりできる施設だ。11月には坂本龍馬の名を冠した映画祭も開催する。狙いを聞いた。

 ――どんな施設ですか?

 繁華街の新築マンション1階につくりました。広さ約130平方メートル。入るとまず飲み物を提供するラウンジがあり、奥へ進むと半地下になっていて映画館の椅子が64席。35ミリの映写機があり、フィルムもデジタルも上映できる。椅子を取り外してイベントもできる。

 もともと、同じ場所にあった古いビルで期間限定の映画館「キネマM」を私が運営した縁で、建て替え後も新しい形で再出発しようと地元の方と約束していたのがきっかけです。

映画館の概念を取っ払う

 ――ミュージアムと名付けたのはなぜですか?

 映画にまつわる様々な体験を…

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この記事を書いた人
蜷川大介
高知総局
専門・関心分野
事件、司法、地方自治。過疎・人口減の取材も進めます。