富山のJR西2線、3セク移管へ 沿線自治体が受け入れた「条件」
富山県のJR高岡駅を起点に県西部を南北に走るローカル線の城端(じょうはな)線と氷見(ひみ)線を、第三セクター「あいの風とやま鉄道」(本社・富山市)へ移管することが10月23日、事実上決まった。移管の時期や両線の直通化を今後検討し、国の「地域公共交通再構築事業」の補助を受けるため、実施計画を作る。
シリーズ 線路は続くか
地域の「足」ローカル鉄道の存廃問題。現場取材や多くの関係者へのインタビューで深めます。
両線の県の再構築検討会(会長・新田八朗知事)の第3回会合で決まった。沿線の高岡、氷見、砺波(となみ)、南砺(なんと)4市長に加え、漆原健・JR西日本金沢支社長、あいの風とやま鉄道の日吉敏幸社長らが合意した。
移管すれば、乗り換え客の料金面が改善することや、一体運営で合理的なダイヤを組め、県西部の交通ネットワークが向上するなどの意見がこれまで出ていた。
北陸新幹線の金沢延伸に伴って発足した「あいの風」も、JR西も、移管には前向きの姿勢を示してきた。JR西はこのまま運営するなら、現在以上の増発を含むサービス向上は難しいとの見解だった。
ローカル線の再編議論に国が積極的に関わる制度ができました。富山県ではJRと行政などが鉄路の維持へ話し合いを加速させています。
移管の前に3セクが示した5条件とは
あいの風は移管後を見据え…
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