NTT西子会社の情報流出、岡山県警が捜査 山田養蜂場の相談を受け

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 NTT西日本の子会社から約900万件の個人情報が不正流出した問題で、岡山県警不正競争防止法違反(営業秘密の領得)の疑いで捜査していることが県警などへの取材で分かった。約400万件が漏洩(ろうえい)した恐れがある山田養蜂場岡山県鏡野町)が昨年3月、県警に相談していた。

 関係者によると、県警はNTT西日本の子会社の元派遣社員のパソコンを押収するなどして捜査を進めている。

 山田養蜂場によると、昨年1~3月、「商品の勧誘の電話があったが、関係していないのか」という問い合わせが複数寄せられた。社内調査で社内からの漏洩は確認できず、県警に相談した。

 同社は「NTTマーケティングアクトProCX(CX社)」に業務の一部を委託し、元派遣社員の勤務先である「NTTビジネスソリューションズ(BS社)」が再委託を受けていたという。

 両子会社は2022年4月、情報流出を疑った顧客の依頼を受けて社内調査をしたが見逃していた。県警の捜査を受け、改めて調査する中で流出が判明した。元派遣社員は23年7月に退職したという。

 山田養蜂場は19日、約400万件の個人情報が漏洩した可能性があると公表。氏名、住所、電話番号、生年月日、性別の五つの情報という。

 同社の担当者は「お客様にご心配やご迷惑をおかけして申し訳ありません。委託先を含めた個人情報の管理を強化していきたい」と話した。

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