2つの松山駅、海越え友好10年 三豊の私設鉄道博物館で台湾鉄道展

福家司
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 国境を越えた「同名の駅」同士として、JR松山駅松山市)と台湾・台北市の松山駅が友好駅協定を締結してから今月で10周年を迎えた。香川県三豊市の私設鉄道博物館、Kトレインワールドは、このユニークな友好関係を応援しようと、台湾の鉄道に関する企画展を開いている。

 台湾の鉄道の行き先表示板や、日本統治時代から走る蒸気機関車(SL)のナンバープレート、鉄道ファンに人気が高い阿里山森林鉄道の列車に掲げられたヘッドマークなど約150点を展示している。

 なかでも目をひくのは、日本の「松山行」と台湾の「往台北松山」の行き先表示板を並べた展示だ。館長の木川泰弘さんが訪台時に購入したり、姉妹館となっている台湾中部の鉄道文物館、福井食堂と「物々交換」したりして入手したという。12月24日まで。

 また、Kトレインワールドと福井食堂を巡るスタンプラリーを来年9月末まで実施し、両施設を訪れた人には記念品が贈られる。

 過去10年に10回近く台湾を訪れたという木川さんは「最近はだいぶ近代化されたが、それでも日本で失われた懐かしい鉄道風景が残っており、人柄もすばらしい」と台湾の魅力を語る。

 Kトレインワールド(050・7115・6203)は、土日祝日の午前10時~午後4時に開館。入場料500円。

 両駅の友好駅協定10周年を祝う記念式は、6日にJR松山駅で、13日には台湾の松山駅でも開かれた。

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