米史上初、下院議長はなぜ解任されたか 党内強硬派に弱みを握られ…

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ワシントン=高野遼
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 米下院のマッカーシー議長(共和)が3日、解任された。下院議長は大統領継承順位で副大統領に次ぐ要職で、解任動議が可決されたのは米国史上初めてという異例の事態だ。なぜ解任に追い込まれたのか。米議会の混乱はどこまで続くのか。

ウクライナへの軍事支援など、米議会には早期に取り組むべき課題が山積みです。今後の議会手続きはどう進むのか、記事の後半で解説します。

造反したのは誰か?

 解任動議を提出したのは、共和党内で強硬派の1人として知られるマット・ゲーツ下院議員(41)だ。フロリダ州選出で、トランプ前大統領を支持する立場でも知られている。

 3日の採決では、ゲーツ氏を含めて8人の共和党議員が賛成に回り、民主党の賛成票と合わせて過半数を獲得した。

 共和党優位の下院(定数43…

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