「オーライ」運転士が指さす時刻表、紙→デジタルに JR東海が導入

臼井昭仁
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 JR東海の在来線の運転士が運転中に使う紙の時刻表が来春、デジタル化される。現在、併用しているタブレット端末の機能に盛り込まれる。運転士が紙の時刻表を指さして「時刻オーライ」などと言って確認する――。古くから見られ、おなじみになっているそんな姿も変わりそうだ。

 紙の時刻表には、各運転士が担当する列車の発着時刻などが記載されている。運転台に設置して見ながら確認する。荒天といった事情で運行状況が変わると、指令員らから伝えられた変更内容を手帳に手書きをして情報を整理していた。

 運転士には、駅での停止位置などを表示するタブレット端末「CAST」も与えられているが、来年3月からは時刻表の機能が加わる。運行状況が変わっても最新の時刻表に自動で更新されるので、CASTで容易に把握できる。

 JR東海の広報部は「手による記入作業がなくなり、運転士に余裕が生まれ、安全性の向上につながる」と説明している。(臼井昭仁)

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