弘南鉄道大鰐線と弘南線、再開見通し立たず 点検でレールに異常検知

古庄暢
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 弘南鉄道(本社・青森県平川市)の大鰐線と弘南線は、25日から全線で運転を見合わせている。点検中にレールから異常が見つかったためで、27日も全線で始発から終日運休する。現在のところ、再開の見通しは立っていないという。

 同社によると、25日午前に定期のレール点検作業をしていたところ、大鰐線の中央弘前―弘高下間、弘南線の黒石―境松間の計2カ所で、レールが摩耗しているなどの異常が見つかり、原因を調査中という。

 弘南鉄道をめぐっては、大鰐線で8月6日、大鰐発中央弘前行きの下り列車(2両編成)が、大鰐町宿川原を走行中に脱線する事故が発生。国の運輸安全委員会が事故原因の調査を続けている。

 同社は事故後、安全確保のため、現場のレールの交換や車両設備の点検作業を実施。大鰐線の運行を8月23日に再開したばかりだった。(古庄暢)

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