西九州新幹線開業の経済効果は1736億円 それでも冷静な地元企業
池田良
昨年9月23日に開業した西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の経済波及効果は、少なくとも1736億円――。
民間調査団体の九州経済調査協会(福岡市)が21日、開業から1年での沿線自治体に及ぼす効果について、そんな試算を公表した。
沿線の佐賀、長崎両県では外資系ホテルなど宿泊施設が相次いで進出しているほか、長崎駅周辺の再開発事業のような大型の設備投資もあり、経済波及効果を押し上げた。
今回の試算には来訪者による消費額は含まれず、それを含めれば経済波及効果の金額はさらに上乗せされることになる。
西九州新幹線は現在、部分開業にとどまっている。九経調の担当者は「九州では1千億円を超える経済波及効果が出ることはめずらしく、部分開業ではあるが一定の効果があったとみられる」と話す。
JR九州によると、開業から…
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