元ネスレ社長「ジャニーズ性加害のうわさ知り、起用しなかった」
ジャニーズ事務所のタレントを起用した広告を企業が見直す動きが広がっています。2010~20年にネスレ日本で社長兼CEO(最高経営責任者)を務めた高岡浩三氏は、自身のフェイスブックに「クライアントサイドにいた私でさえ、(故ジャニー喜多川氏の性加害について)20年以上前からうわさとして知っていた。だから一度も事務所のタレントを広告に起用しなかった」と投稿しました。高岡氏が20日、朝日新聞の取材に応じ、その意図を語りました。
――高岡さんは、性加害について以前から聞いていましたか。
「そうした疑惑を聞いたのは、(1999年ごろの)週刊誌報道より少し前だったように思う。うわさの時点で、経営者としてタレントを起用しないと判断した。ネスレでは人権の尊重は重要テーマであり、性加害は犯罪ですから、それに関係するあらゆるステークホルダーと取引しないというのは当たりまえの話だ」
――知っていた、と明らかにする経営者は多くないのが現状です。
「メディアも知っていたはず…
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- 【視点】
故ジャニー喜多川氏による性加害問題に関しては、ここに来て、この記事で紹介されているような「告白」もチラホラと見られるようになりましたが、逆に言うと、個人として、組織として、社会として、一体なぜ今日までの長きにわたって深刻なこの問題を明らかに
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ジャニー喜多川氏の性加害問題
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