ゲーム動画の「ネタバレ」配信 有罪判決に「抑止力」を期待する声も
ゲームのプレー動画やアニメを無許可で配信した男が著作権法違反罪で有罪判決を受けたことを受けて、アニメの著作権を侵害された「KADOKAWA」は「今回の判決が、今後の著作権侵害に対する大きな抑止力になることを期待する」とするコメントを発表し、改めてコンテンツの適正利用を訴えた。
7日の仙台地裁判決によると、ウェブクリエーターの男(53)は2019~22年、ゲームのエンディングを含む「ネタバレ」のプレー動画や、アニメ動画の登場人物のセリフを選び出して編集した動画など3点をユーチューブ上で無許可で配信し、著作権を侵害した。
中村光一裁判官は「各作品の商品価値を失わせて収益低下をもたらしたり、作品の品格を落としたりする可能性があった犯行といえる」として、男に懲役2年執行猶予5年、罰金100万円(求刑懲役2年、罰金100万円)を言い渡した。
ゲームや漫画、映像などの海賊版対策などに取り組む「コンテンツ海外流通促進機構(CODA)」も、有罪判決が出たことは「さらなる被害の拡大を防ぐための大きな成果」と指摘。ネタバレを含む内容の投稿は、物語性のある著作物にとって「核心の露呈」だとし、今後も「日本コンテンツの不正利用の一掃に努める」としている。
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