グローバルサウスに焦点 インドG20閉幕、首脳宣言採択で「妥協」

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ニューデリー=石原孝
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 インドの首都ニューデリーで開かれていた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)は10日、国際機関の改革や途上国でのデジタル技術の活用などを話し合い、閉幕した。議長国は今年のインドから来年のブラジルに引き継がれる。

 インドのモディ首相は閉会式で「各国からの提案を検討し、実施に向けてどう加速できるかを検討するのは我々の責任だ」と述べ、11月にG20サミットをオンラインで開催することを各国に提案した。

 今回のサミットにはロシアのプーチン大統領、中国の習近平(シーチンピン)国家主席がともに欠席した。ウクライナ情勢を巡る対立で首脳宣言の採択は難航が予想されたが、開幕日の9日に全会一致で採択。2008年の発足以来、G20で首脳宣言が採択できなかったことはなく、各国首脳はG20の存在意義が低下するのを避けるために妥協したとの見方が広がっている。

次の議長国はブラジル

 各国との協議を担ったインド…

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