私立大の53.3%、定員割れ 初の5割超え 定員充足率も過去最低

有料記事

山本知佳 編集委員・増谷文生
[PR]

 私立大の半数超が今春、入学者数が定員より少ない「定員割れ」だったことがわかった。30日、日本私立学校振興・共済事業団が発表した。5割を超えるのは初めて。定員割れの大学は320校で、前年度から37校増えた。

 全国600校から回答を得た。私立大全体に占める定員割れの大学は、小規模大を中心に53・3%。うち、入学者数が定員の8割未満だった大学は155校(25・8%)だった。

 今春の私立大の入学者数は50万599人で、前年度から1595人減った。一方、入学定員は前年度比4696人増の50万2635人。私立大全体の入学定員に対する今年度の入学者数の割合(定員充足率)は99・59%。100%を下回ったのは21年度に続いて2回目で、過去最低となった。

私大の収入、8割は学生納入金

 定員割れの大学の割合は1990年代後半、急激に18歳人口が減少した影響などもあり、著しく上昇した。2017~20年度には、文部科学省が、入学者数が定員を一定程度超過した大学の補助金を減らすなどの規制をかけ、合格者数を厳格化したことを受けて改善。しかし、少子化や家計悪化による受験校数の絞り込みなどの影響で、再び上昇している。

 文科省は今年、国公私立大学…

この記事は有料記事です。残り650文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【本日23:59まで!】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら