瑞浪市が「健全土」9万立方m受け入れへ リニアのトンネル工事で

本井宏人
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 岐阜県瑞浪市は23日、リニア中央新幹線の日吉トンネル工事で出る残土のうち、汚染のない約9万立方メートルの「健全土」を、市残土処分場(同市日吉町)で受け入れると発表した。5月にJR東海が説明会を開き、地区の了承を得たという。関連条例の改正案が9月議会で可決されれば、12月から搬入を始める。

 市によると、残土処分場は、日本原子力研究開発機構の瑞浪超深地層研究所が掘削した研究坑道の残土を2009年度から受け入れた。当初は坑道を深さ1千メートルまで掘るため残土を12万立方メートルと見込んだが、深さ500メートルまで掘ったところで研究は終了。受け入れ残土は約3万立方メートルで済んだため、約9万立方メートルの容量が残っていたという。

 市内には、リニア工事で出る重金属などを含む要対策土の「仮置き場」もある。水野光二市長はこの日の会見で、「処分場で引き受けるのは健全土だけ。仮置きの要対策土も、期限が終われば市外に持ち出してもらうことで、JRとは話がついている」と述べた。

 日吉トンネルは全長約14・5キロで、恵那市から瑞浪市を経て、御嵩町まで延びる。(本井宏人)

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