バイオリニスト松尾依里佳さんが「楽器を持たない活動」始めたわけ

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太田匡彦
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 バイオリニストでありながら、クイズ番組や情報番組などでタレントとしても活躍する松尾依里佳さん(39)。「表現者」としての道を後押ししてくれた、恩師と大先輩がいたと言います。2人からかけられた言葉とは――。

テレビの世界を熟知する大先輩から「東京に行きなさい」

 子どもの頃に抱いた「表現者」になりたいという夢。京都大学在学中の2004年にバイオリニストとしてステージデビューし、それはかなった。でもその先に、表現者としてさらなる可能性が広がっていた。一通の手紙が、道を開いた。

 デビュー後、コンサートツアーで全国をまわったり、テレビドラマ「のだめカンタービレ」にオーケストラメンバーとして出演したり。バイオリニストとして実績を重ね、07年には自ら作曲も手がけるCDアルバムの制作にも取り組み始めた。「せっかくなら、もっと広く活動を知ってもらいたい」。そう考えた時に思い浮かんだ人がいた。

 母校・大阪府立四條畷高校の大先輩で、出身地も近い角(すみ)淳一さん(78)だ。毎日放送(MBS)の看板番組「ちちんぷいぷい」(21年放送終了)で総合司会などを務めた、地元関西で知らぬ人はいない存在。角さんなら、後輩の活動をおもしろがって応援してくれるに違いない。

 07年夏、思い切って手紙を…

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