小学生が改札や発車のベル 竜鉄が123周年記念し「こども鉄道」

福田祥史
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 茨城県龍ケ崎市内を走る関東鉄道竜ケ崎線が14日、開業123周年を迎え、記念イベントの「竜鉄こども鉄道」が竜ケ崎駅で催された。応募先着順で小学1~3年生10人が招かれ、駅員や乗務員の仕事を体験した。

 竜ケ崎線は中心市街地に近い竜ケ崎駅と、JR常磐線龍ケ崎市駅に接続する佐貫駅との間4・5キロを、気動車で結ぶ。1900(明治33)年8月14日、竜崎鉄道として開業した、県内で最も古い私鉄だ。今も「竜鉄」の愛称で市民らに親しまれている。

 子どもたちは駅のホームや事務室を案内され、運行の制御盤や券売機の内部を見たほか、実際に改札口に立って乗客の切符に改札のスタンプを押し、「まもなく佐貫行き発車です」と案内した後、発車合図のベルを鳴らした。車庫に止めた列車内では、運転席でドア開閉の操作やマイクでの車内アナウンスも体験した。

 千葉県印西市から来た江戸川学園取手小(取手市)1年の増田和雅さん(7)は「ドアを開けるところや放送が楽しかった」。両親と弟の一家を挙げて鉄道好きで、竜鉄にはよく乗りに来るという。将来は「車掌さんになりたい」と話し、毎日の電車通学で聞いて覚えたという英語による車内アナウンスも披露した。

 一緒に参加した母の美穂さん(38)は「すごく感動している様子だった。普段は見られないところも見せていただき、夏休みの良い思い出になったと思う」と話していた。(福田祥史)

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