瀬戸内周遊、豪華列車の旅 「ロイヤルエクスプレス」プラン抽選販売

福家司
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 四国・瀬戸内エリアで来年1~3月に運行される東急の豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」の旅行プランの一般発売の受け付けが始まっている。9月28日の締め切りまでに応募した人から、抽選で決まる。香川、愛媛両県を中心に広島、岡山も含む4県をめぐり、瀬戸内の景観と味覚を満喫する3泊4日の旅行プランだ。

 1日目は岡山から列車で瀬戸大橋を渡って香川県に入り、琴平観光の後、まんのう町に宿泊。2日目は多度津から列車で松山に向かい、道後温泉などに宿泊。3日目は列車で今治に向かい、専用バスでしまなみエリアを観光し、広島県尾道市の生口島に宿泊。4日目は列車で今治から高松に向かい、高松港から新岡山港まで列車と同じ工業デザイナー水戸岡鋭治さんのデザインによる国際両備フェリーの客船フェリー「おりんぴあどりーむせと」を貸し切りにして、瀬戸内海クルーズを楽しむ。

 出発日は1月26日から3月1日までの毎週金曜日、計6回で、翌週の月曜日に岡山に戻る。定員は各列車最大15組30人。旅行代金は1人96万~104万円(2人で利用の場合)で、これまでの実績から主に高齢の富裕層の利用を見込んでいるという。ツアーデスクは(03・6455・0644)。

 東京で6月末にあった旅行プラン発表の会見に駆けつけた水戸岡さんは「私の古里岡山から瀬戸内海を渡って四国に行く旅をロイヤルエクスプレスで、という、ほとんど不可能なことが可能になった。これから観光列車が日本中のローカル線を自由に走れるような鉄道の旅ができれば。その先駆けとして、すばらしいプロジェクトが完成した。これからも、もっと楽しい日本の鉄道の旅を作っていきたい」と述べた。

 運転業務を担うJR四国の長戸正二専務・鉄道事業本部長は「四国、瀬戸内エリアを満喫していただき、四国の活性化にもつながれば。来年、お客様をお迎えできるよう、さらなる精進、連携を進めていきたい」と意気込みを語った。車内で昼食を提供する、高松市の老舗料亭二蝶の山本亘料理長は「水戸岡さんのデザインしたすばらしい列車の中で料理を出せることをうれしく思う。瀬戸内で採れた野菜や魚をなるべく多く使い、この地域の伝統と文化を盛り込んだ料理を考えている」と話した。

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