指揮者の飯守泰次郎さん死去 ワーグナー名演で世界的に知られる
ワーグナーの名演で世界に知られた指揮者の飯守泰次郎(いいもり・たいじろう)さんが15日、急性心不全で死去した。82歳だった。葬儀は近親者で営む。喪主はおいの飯守慎太郎さん。
旧満州生まれ。桐朋学園大で小澤征爾さん、秋山和慶さん、井上道義さんとともに故斎藤秀雄に師事し、ミトロプーロス国際、カラヤン国際指揮者コンクールに相次いで入賞した。
古典派からロマン派までのレパートリーに定評があり、とりわけブルックナーを得意とした。長くドイツを拠点とし、ワーグナー芸術の総本山、バイロイト音楽祭の音楽助手を長く務めた。名古屋フィル、東京シティ・フィル、関西フィル、仙台フィルの常任指揮者を歴任。2014年9月から新国立劇場オペラ芸術監督を務めた。東京シティ・フィルとのワーグナー・シリーズで、名実ともに日本のワーグナー演奏史に大きな足跡を残した。
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