根室本線、最後の夏 「北の国から」「鉄道員」のロケ地を巡る

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嶋田達也
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 北海道の根室本線(根室線)は来春、富良野駅から新得駅までの81・7キロの区間が廃線となる見通しだ。

 元々は札幌と帯広、釧路を結ぶ幹線の一部。だが、バイパス的な石勝線が開通してからはローカル線となり、さらには2016年に台風で一部区間が不通になってからは乗客が減少していた。

 沿線にはテレビドラマ「北の国から」高倉健さん主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地が点在している。

 富良野駅から1両編成の列車に乗車した。

来年3月末で廃止見込みの根室線の富良野―新得間。富良野から各駅をたどります。「北の国から」の布部駅から「鉄道員(ぽっぽや)」の幾寅駅へ。川を越えて、トンネルを抜け、バスにも乗って進んで行きます。

 車両はキハ40形。国鉄時代の車両で、座席は懐かしい青のクッション。多くの乗客は窓を開け発車を待つ。8月上旬、道内も酷暑が続いていたが、吹き込む風が心地よい。

 トウモロコシ畑などの田園地帯を進み、最初の停車駅、布部へ。

「いつまでも駅を保存して」

 「北の国から」の初回、さだ…

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