日本のパスポート、首位陥落はなぜ? ビザ発給は「外交カード」にも

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加藤あず佐 友田雄大
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 英コンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」が発表した、査証(ビザ)なしで渡航できる国・地域の数を比べたランキング(通称パスポートランキング)で、これまで首位だった日本のパスポートが3位に転落した。外国から日本へのビザ発給方針にどんな変化があったのか。そもそも、ビザの免除はどのように決まり、ランキングは何を意味しているのか。外務省や専門家に聞いた。

 パスポートランキングは、ビザなしまたは到着時のビザ申請で渡航できる目的地の数を「パスポートの強さ」として、国別に順位をつけたものだ。国際航空運送協会(IATA)が出したデータに基づいている。18日の発表によると、日本がビザなしで渡航できるのは189カ国・地域。首位だった前回調査時から4カ所減り、3位になった。今回、首位になったのはシンガポールで、192カ国・地域だった。

 日本の「4カ所減」とは、どういうことか。外務省によると、ビザが新たに5カ国で必要になり、1カ国で免除になったため、実際には「5減1増」と認定されたとみられるという。

 新たにビザが必要になるとさ…

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この記事を書いた人
加藤あず佐
国際報道部・政治部
専門・関心分野
人権、外交、移民・難民、教育