市の妊婦向け文書に「妻の嫌な態度」ランキング掲載 批判で配布中止
広島県尾道市が市内の妊婦に郵送していた、育児中の父親のアンケート結果を掲載した文書に対し、インターネットなどでの批判が相次ぎ、市は24日に配布を取りやめた。妻が家事と育児を担うことが当然という考え方を肯定している、などと批判を受けていた。
問題となったのは「先輩パパからあなたへ」と題された文書。2018年2月に実施した父親約100人へのアンケート結果を掲載。18年度から妊娠7カ月の妊婦に郵送されていた。
「妻のこういう態度(言葉)が嫌だった」という項目では、1位「わけも分からずイライラしている」、2位「赤ちゃんの世話で忙しく、家事ができていない」などと記載。
「妻にしてもらいたいこと」では、1位「何をしたらいいのか言葉ではっきり(具体的に)言ってほしい」、2位「今のままでよい」、3位「家事をそれなりにやってほしい」。「妻にしてもらってうれしかったこと」は、1位「家事」、2位「育児」、3位「マッサージ」だった。
文書がネットに投稿されると、「赤ちゃんだけでなく夫の世話までしなければならないのか」「1人で育児をしてつらい状況にいる人を、さらに追い詰める」などと批判が殺到。平谷祐宏市長は24日、SNSに「子育てに関わる方々の心情にそぐわない内容であり、不快な思いをさせて申し訳ない。早急に対応します」と投稿。市はこの文書の発送をやめた。
妊娠届け出時に渡していた「…
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