そごう・西武の労組がスト権確立 いつでもストライキ可能な状態に
編集委員・沢路毅彦
流通大手セブン&アイ・ホールディングス(HD)による傘下の百貨店「そごう・西武」売却をめぐり、そごう・西武の労働組合が25日、ストライキ権を確立したと明らかにした。組合の執行部はいつでもストライキを実施できることになった。
そごう・西武の社員約4千人でつくる組合は22日までにスト権確立の是非を問う投票をおこない、投票総数は3833票、賛成率は93・9%と過半数が賛成した。会社側に売却をめぐる情報公開と雇用の維持を強く求める構えだ。実際にストをするかは執行部が今後、会社側の対応を踏まえ判断する。
そごう・西武の全株式を持つセブン&アイは22年11月、米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却する契約を結んだ。フォートレスは家電量販大手のヨドバシHDと組んでおり、そごう・西武の店舗にヨドバシが出店する計画。だが旗艦店の西武池袋本店(東京都豊島区)へのヨドバシ出店で地権者などとの協議が難航している。
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