立憲・小沢氏ら「有志の会」が初会合 野党候補一本化の現状に危機感

立憲維新

木佐貫将司 楢崎貴司
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 立憲民主党小沢一郎衆院議員らが設立した「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」が24日、国会内で初会合を開いた。一本化に向けた本格的な動きが見られない中、各党それぞれが候補者擁立を続ける現状への危機感を共有した。

 「有志の会」は6月、泉健太代表が否定的だった、共産党を含む候補者調整に取り組むよう働きかける目的で設立された。党所属の衆院議員の半数を超える50人超が賛同したとされる。

 その後、泉氏は調整を進めると方針転換したが、共産への拒否感の強い連合や、連携強化に秋波を送る国民民主党への配慮から、相互応援を連想させる「選挙協力」は一貫して否定。一本化に政策合意を求める共産は不満を示しており、国民民主や日本維新の会との協議も本格化していない。

 こうした状況のなか小沢氏は、この日の会合の冒頭、報道各社の世論調査で立憲の政党支持率について、「ますます思わしくない状態になっている」と発言。「候補者を統一しさえすれば、絶対に自公の候補に負けないのが現実だし、国民の願いだ」と述べた。小沢氏自身は、21日に共産の志位和夫委員長らと会食するなど、その動きを活発化させている。木佐貫将司、楢崎貴司)

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