6月インバウンド客、3年5カ月ぶりに200万人超 中国以外が回復
日本政府観光局(JNTO)は19日、6月の訪日外国人客(インバウンド)が207万3300人だったと発表した。新型コロナの感染拡大前の2019年同月比で72%まで戻った。夏の観光シーズンを迎えるなか、国内旅行客も増加。人気の観光地は混雑が激しくなり、オーバーツーリズム(観光公害)の問題も出始めている。
昨年10月に新型コロナの水際対策が緩和されてから回復が続いており、1カ月の訪日客が200万人を超えたのは20年1月以来3年5カ月ぶりだ。
国・地域別では、韓国が最多で約55万人。台湾が約39万人、米国が約23万人と続いた。
コロナ前の19年に訪日客の3割(959万人)を占めていた中国は、約21万人だった。中国政府が日本行きの旅行商品の販売を禁止しているためだ。円安も追い風に、東南アジアや米国、豪州からの訪日客はコロナ前を上回った。中国以外はコロナ前に近い水準まで回復している。
1~6月の半期でも1千万人を超え、19年比で64・4%まで回復している。政府は年間の訪日客数について、25年までに19年(3188万人)を超える3200万人にする目標を示している。地方空港への国際便が十分に再開しておらず、地方の観光地の回復は遅れている。
■訪日旅行での消費も回復、宿…
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