重信房子・元日本赤軍最高幹部が語る悔恨 親友の非業の死と女性蔑視
昨年5月、刑期満了で出所した「日本赤軍」元最高幹部の重信房子さん(77)。オランダ・ハーグのフランス大使館占拠事件に共謀し、殺人未遂の罪などで服役した。「武装闘争を選択したことは未熟だった。観念の“正しさ”に頭が占拠され、人と人との関係や痛みに無自覚だった。身勝手から間違った路線に進んでしまった」と当時を振り返る。今、議論を封じ、女性蔑視もあった組織の体質を省みながら、「被害を強いた方々に謝罪をしたい」と話す。
今年3月12日、重信さんは墓参りのため横浜を訪れた。手をあわせたのは1972年に群馬県の山中で「連合赤軍」の仲間にリンチされ命を落とした遠山美枝子さん(当時25)。死亡は1月7日だが、遺体が発見された3月13日を遺族が命日とし、獄中で、遠山さんをしのび「三月哀歌」と題した短歌を多く詠んだ。
「ああ友よなぜ留まったのか雪山に卑怯(ひきょう)になれない君の過ち」
「女で上等」とたんか 闘争で女性の価値認めさせようとしたけど……
親友の非業の死に衝撃を受けた重信さんは「なぜ、とめられなかったのか」と悔やみます。記事後半では専門家と学生運動の功罪を考えます
教師になりたいと働きながら…
- 【視点】
こんな異彩を放つ記事を一体、誰が書いたのか……と読んでみたら、文春時代の同僚の森下香枝記者。さすがは森下。
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