1万円で「呑み鉄」列車にご乗車いかが? 六角精児さんらのシンポも

西本秀
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 中国山地を走る赤字ローカル線のJR芸備線と木次線の魅力を発信しようと、市民グループが9月、沿線の地酒を楽しむ鉄道ファン「呑(の)み鉄」で知られる俳優、六角精児さんらを招いてシンポジウムを開く。「呑み鉄」観光列車の運行も計画し、7月からクラウドファンディングで資金を募っている。

 企画したのは、沿線出身者や鉄道ライターらでつくるグループ「芸備線魅力創造プロジェクト」(横川修代表)。JR西日本が昨年、赤字ローカル線の収支を公表し、存廃論議を提起したのを受けて、存続をめざして活用策を探ろうとグループを立ち上げた。

 9月23日に広島県庄原市内で開くシンポには、NHKの番組「呑み鉄本線・日本旅」に出演している六角さんや、鉄道ジャーナリストの杉山淳一さんらを招いて活用策を議論する。

 翌24日には、芸備線の三次駅から、木次線の乗換駅となる備後落合駅まで観光列車「呑み鉄鈍行ちどり足」号を運行。車内で地酒を味わい、蔵人による説明を聞くことができる。

 運営に必要な200万円は7月1日から、クラウドファンディングのサイト「READYFOR」を通じて募っている。3千円の寄付でシンポをオンライン視聴でき、1万円の寄付で呑み鉄列車に乗車できる。

 プロジェクトのメンバーは、備後落合駅の清掃ボランティアなどを通じて知り合った。横川さんは「存続には、沿線住民に加えて、都会から乗客を呼べるような取り組みが必要となる。路線の魅力を発信したい」と話す。問い合わせは横川さん(070・4421・1360)へ。西本秀

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