四国4県都相互間の移動シェア、鉄道利用18%以下 運輸局が初調査

福家司
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 四国の四つの県庁所在都市間の移動のうち、鉄道利用は18%以下。四国運輸局が初めて実施したWEBモニター調査で、そんな実態が浮き彫りになった。JR四国は自らを四国の主要都市間と本州四国間を結ぶ基幹的公共輸送機関と位置づけるが、苦境が続いているようだ。

 同局は、コロナ禍後も乗客数の回復が遅れている高速バスの活性化策を探るため、交通機関の利用実態を探るモニター調査を1月に実施した。調査対象22区間(4県都相互間と広島、大阪、神戸、東京方面)の移動経験のある1500人(四国各県各300人、四国外300人)に聞いた。

 その結果、4県庁所在地相互間の6区間のうち、鉄道のシェアが最も高かったのは高松・松山間の18%で、高松・高知間の15%が続いた。他の4区間はいずれもひとけた以下で、高松・徳島間は9%、徳島・高知間は4%、松山・高知間は3%、徳島・松山間はゼロとなっている。

 最も利用が多い移動手段は6区間とも自家用車で、各区間とも5割以上を占めた。中でも高松・徳島間の79%、徳島・高知間の75%が突出して高い。高速バスは高松・徳島間(8%)を除く5区間で鉄道を上回り、徳島・松山間42%、松山・高知間35%など鉄道では時間がかかる区間でシェアが高い。

 4県都から大阪方面は高速バスが59%で最も多く、鉄道は13%。東京方面は航空機が最多の68%を占め、鉄道は19%だった。(福家司)

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