ウクライナ軍、ほぼ全戦線で主導権を握ったか 米シンクタンク分析

ウクライナ情勢

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 米シンクタンク「戦争研究所」(ISW)は29日、ロシア軍の侵攻を受けるウクライナ軍が、ほぼ全戦線で主導権を握ったとの見方を示した。

 ウクライナ軍参謀本部は29日、激戦地となったウクライナ東部バフムート方面で「戦略的主導権」を握ったと発表したほか、ウクライナ軍のザルジニー総司令官やマリャル国防次官も同様の発言をしていた。ISWは、ウクライナ軍がこうした発信をすることで、戦況での優位性をさらに強めようとしている可能性を指摘した。ウクライナ軍は同日、ウクライナ中南部ザポリージャ州西部など2地域でも前進したという。

 また、ISWは、衛星画像の解析から、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の基地がベラルーシ国内に建設されている可能性があると指摘した。ベラルーシ中部アシポビチ北西約15キロにあるベラルーシ軍基地跡地で、同軍の大規模訓練場からも15キロ範囲内にあるという。

 ロシアの独立系メディア「ビョルストカ」は26日、この地域にワグネル戦闘員約8千人の基地を建設中だと報じていた。ISWは、ベラルーシ国内にはロシア軍が使っていた野営地などがあり、「ワグネルはこうした施設を基地として、またはうわさされているアシポビチの基地の代わりとして使用する可能性がある」と分析した。

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