ミャンマー文化まるっといかが?恒例イベント、いつしか心の支えにも
ミャンマー文化を伝える毎年恒例のイベント「まるごとビルマ体験パック」が今月、第20回の節目を迎えた。軍政から民政へ、そして軍のクーデター。この20年間、イベントは文化紹介にとどまらず、母国の政変に翻弄(ほんろう)されてきたミャンマー人の心の支えになっていた。
イベントを主催するのは、NPO法人「日本ミャンマー・カルチャーセンター」(JMCC、東京都豊島区)。第20回は今月18日、オンラインで開かれた。
50人以上が視聴する中、最大都市ヤンゴンにある、黄金に輝く仏塔「シュエダゴン・パゴダ」の様子が中継された。
「生まれた曜日によって拝む仏像が違います。縁起の良いハスの花を供える人が多いですよ」
現地の案内役を務めたのはJMCCのオンライン講座で日本語を学ぶ、現地在住の10~20代の若者たち。ヤンゴンの繁華街レーダン地区や伝統球技「チンロン」、大理石で作る仏像の工房なども紹介した。
寺院で祈りを捧げる人々や友人同士で街を歩く若者。一昨年に起きたクーデターで混迷を極めるミャンマーだが、一見、平穏そうにも見える。
だがJMCCの落合清司理事…
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- 【視点】
昨年2月から国際問題といえばロシアのウクライナ侵略に人々の関心が向かうようになった。これによって、ミャンマーの問題は世界中であまり報じられなくなってきた。 そうしたなか、日本は比較的ミャンマーに関する報道が続いている国であるように思う
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