ウサギ駅長「もっちぃ」死ぬ 「毎日愛おしかった」駅員が感謝の投稿
山形県南部を走る山形鉄道フラワー長井線の宮内駅(南陽市)のウサギ駅長「もっちぃ」が20日午後11時50分、担当する駅員の自宅で死んだ。13歳。人間にたとえると91歳に相当する年齢だった。
同鉄道によると、もっちぃは2010年5月27日、県立置賜農業高校(川西町)で生まれたメス。宮内駅の近くにウサギが隠し彫りされた熊野大社があり、「子どもがふれあえる場に」という当時の新入社員の発案で同8月に駅長デビューした。
翌11年の東日本大震災後はさわられるのを嫌がり、帽子をつけるのもやめた。それでも、愛くるしい姿に全国から数多くのファンが訪れ、様々な関連グッズの売れ行きも好調。赤字に苦しむローカル線の「顔」として貢献した。
もっちぃは21年12月から「休業中」で、公式ツイッターには時折、最近の様子とみられる写真が投稿されていた。死んだ翌21日には、「駅員からもっちぃへ 6年間もっちぃと一緒に過ごしてきて、巡回では後ろに付いてきていつもわざと隠れたりして困らせて、でもそれも毎日愛おしかったよ。もっちぃに出会えて本当に毎日楽しく笑って過ごせることができました。今までお仕事お疲れ様。大好きなもっちぃ」と投稿があった…