香港ファンド、ツルハHDに社外役員選任求める 企業統治改善狙いか

編集委員・堀篭俊材

 ドラッグストア大手のツルハホールディングス(HD、本社・札幌市)に対し、香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」が社外取締役の選任を求める株主提案をしたことがわかった。創業家から経営トップを出しているツルハHDのガバナンス(企業統治)の改善を要求する狙いとみられる。

 オアシスはもの言う株主(アクティビスト)として知られ、ツルハHDの株式の12・84%を保有する。8月に予定されているツルハHDの定時株主総会では、オアシスとツルハHDの経営陣との間で激しい対立が予想される。

 ツルハHDは取締役9人のうち3人を社外取締役が占める。関係者によると、オアシスは株主提案の中で社外取締役の交代を求め、自ら推薦する候補として、元東京地検検事の郷原信郎弁護士らの選任を求めているという。

 ツルハHDは1929年に北海道旭川市で創業。積極的な企業買収(M&A)で知られ、「くすりの福太郎」などを傘下におさめ急成長してきた。現在は東証プライム市場に株式を上場している。

 オアシスは日本企業では東芝やプラスチック製品メーカーの天馬などに投資。今年2月にはエレベーター大手のフジテックに対し、社外取締役の選解任を株主提案し、臨時株主総会で可決されている…

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