入管法改正が参院で可決・成立 難民申請、3回目以降は送還可能に

久保田一道
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 難民認定を申請中の外国人の送還を可能にする改正入管難民法が9日、参院本会議で賛成多数で可決、成立した。3回目以降の申請者については「相当の理由」が示されなければ送還できるようになるほか、航空機内で暴れるなど送還を妨げる行為には懲役1年以下の罰則も設け、速やかな帰国を促す。公布から1年以内に施行される。

 収容の長期化を避けるため、送還まで原則、収容としてきた規定を見直し、親族や支援者ら「監理人」の下で生活できる「監理措置」を設けるほか、収容した場合も3カ月ごとに監理措置への移行を検討する。紛争から逃れた人らを難民に準じて保護する「補完的保護対象者」制度も新設。ウクライナ避難者らが対象になるという。(久保田一道)

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    浅倉拓也
    (朝日新聞記者=移民問題)
    2023年6月9日20時0分 投稿
    【視点】

    「日本に来る本当の難民は少ない」「難民も国を選ぶ」。国会審議ではそんな参考人の意見もありましたが、これまで日本国内で難民申請者に取材してきた感覚とはかなり違います。国を選べないから日本に来ている人が多いのです。アフリカのある国から来た難民申

    …続きを読む