ありがとう「SL銀河」 最後の定期運行に多くのファン

三浦英之
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 岩手県内を走り、鉄道ファンらに愛されてきた「SL銀河」が11日、運行を終了する。花巻駅では3日、最後の定期運行の出発にあわせて多くのファンが押し寄せ、煙を巻き上げて走る蒸気機関車の写真を撮ったり、拍手を送ったりした。

 SL銀河は、東日本大震災からの復興支援と地域の活性化をめざし、2014年4月から土日を中心に釜石線の花巻―釜石駅間で運行を続けてきた。定期運行は4日で終了し、10、11日の団体臨時列車が最終運行になる。

 JR東日本によると、機関車は1972年まで山田線を中心に運行され、県営運動公園で展示保存されていたものを復元。宮沢賢治の世界観を感じられる車内空間になっている。昨シーズンまでに約480本が運行され、約7万人が乗車した。

 新幹線の運転手を夢見る岩倉高校(東京)の運輸科1年、乾美園さん(15)は「岩手と星が好きで、銀河鉄道に憧れてSL銀河を見に来ました」。愛知県から家族に連れてきてもらった三橋睦ちゃん(2)は「電車や汽車はカッコイイから大好き」と話した。三浦英之

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