ロシアへの越境攻撃 「自由ロシア軍団」幹部が語った3つの目的

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聞き手・杉山正

 プーチン政権の打倒を目指し、ウクライナ側に立って戦うロシア人の軍事組織「自由ロシア軍団」の幹部イリヤ・ポノマリョフ氏(47)が朝日新聞の取材に応じた。自由ロシア軍団は、5月22日にあったウクライナとの国境地帯のロシア・ベルゴロド州への越境攻撃への関与を主張する。元ロシアの下院議員で、現在はウクライナで事実上の亡命生活を送るポノマリョフ氏が語る軍団の実情や狙いとは――。

 ――5月22日の攻撃は謎に包まれています。ロシアは「破壊工作員」を壊滅させたとしていますが、いったい何が起きたのでしょうか。そして、攻撃の目的とは?

 攻撃を始めた最初の2日間は(ベルゴロド州の)解放された場所を維持していました。その後、神出鬼没のパルチザン戦術に変更しました。2人の仲間が命を落としましたが、軍団はいまも(ロシア国内に)います。(取材が行われた5月27日現在)戦闘は続いています。

ポノマリョフ氏が語る攻撃の狙いとは

 今回の攻撃の目的は三つあり…

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    小泉悠
    (東大先端科学技術研究センター准教授)
    2023年6月6日14時28分 投稿
    【視点】

    この記事で興味深い点はいくつかありますが、その一つは、ロシア人義勇兵組織による越境作戦がウクライナ軍の反攻のためにロシア軍を引きつけるためであると明らかにしている点でしょう。とすると、攻撃はまだしばらく続き、ロシア軍がかなり大規模に火消し部

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