「私の笠智衆」ベンダース監督たたえる 役所広司さんにカンヌ男優賞

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カンヌ=小原篤
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 第76回カンヌ国際映画祭で、役所広司さん(67)がビム・ベンダース監督の日本映画「パーフェクト・デイズ」で、日本の俳優としては2人目となる男優賞を獲得した。

 役所さんは授賞式で名前を呼ばれると、緊張した面持ちで登壇。「僕は賞が大好きです。でも、こうやって、こんな華々しいカンヌ映画祭でスピーチするのは、あまり好きじゃない」とまずは笑いを誘った。

 続けて「でも、本当にカンヌ映画祭と、審査員のみなさん、本当にありがとうございました。『パーフェクト・デイズ』をみてくださったお客さん、本当にありがとうございました」と感謝し、会場の歓声を浴びた。

 制作に携わった柳井康治さん、ベンダース監督、脚本の高崎卓馬さん、事務所スタッフや妻に感謝を伝え、最後に受賞トロフィーを見やり「これ、もらって帰ります。ありがとうございました」と締めくくった。

 授賞式後、日本メディアの取材に役所さんは「『賞が大好き』というのは笑いを誘おうと思って言ったんですが、半分くらい滑ってましたね」と苦笑。

 男優賞については「カンヌで受けた取材で記者の皆さんにとても良かったと褒められ、監督も『大丈夫だ』みたいなことを言うので、『あるかもしれない』という気持ちと『そんなこと思っちゃいけない』という気持ちの間で揺れていました」。

 カンヌでの受賞が今後の俳優…

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