円安加速、一時156円台に 34年ぶりの安値 日銀方針受け

杉山歩
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 26日の東京外国為替市場で対ドル円相場円安が進み、一時、1ドル=156円台まで下落した。1990年以来、約34年ぶりの円安ドル高水準となった。

 日本銀行は、この日開いた金融政策決定会合で、短期の政策金利を据え置いた。長期国債の買い入れ額も前回3月会合での方針を維持することとした。これを受け、市場では、今後も低い金利が続くと見込まれる円を売り、金利の高止まりが続くドルを買う動きが進んだ。

 東京債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが上昇(債券価格は下落)し、一時、前日より0.040%幅高い年0.930%をつけた。昨年11月以来の高い水準となった。日銀が国債の買い入れ額を減らすとの見方が強まり、上昇圧力が高まった。その後、買い入れ額を維持するとの決定会合の結果が伝わると、0.910%まで下落した。(杉山歩)

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