名鉄が運賃10%値上げへ 通学定期は据え置き、来年3月から

中野龍三
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 【愛知】名古屋鉄道は26日、2024年3月に運賃を10%値上げすることを決め、国土交通相に改定を申請したと発表した。消費増税に伴う改定を除き、値上げは約29年ぶりになる。

 普通運賃は平均10・5%の値上げで、現行170円の初乗りは180円になる。定期は通勤が11・6%の値上げになる一方、通学は家計の負担に配慮して据え置く。

 運賃改定と同時に、中部空港発着の特急「ミュースカイ」などの特別車両料金も変更する。現行の360円から450円に値上げするほか、閑散時間帯の割引料金(300円、ネット予約のみ)や車内精算料金(500円)も導入する。

 値上げの理由について同社は、輸送需要がコロナ前の水準に戻る見込みがなく、電力や資材の価格高騰などで、鉄道事業の厳しい状況が今後も続くためと説明している。(中野龍三)

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