特急「しおかぜ」「いしづち」をリニューアルで快適に JR四国
JR四国は特急「しおかぜ」(岡山―松山間)「いしづち」(高松―松山間)として約30年間運行している8000系電車をリニューアルすると発表した。8000系電車のリニューアルは2度目で、今回は前回見送られた普通車自由席の車内も含めた全車両が対象となる。
8000系電車は予讃線高松―伊予市間の電化完成を翌年に控えた1992年に運行が始まった、同社初の特急形電車。2004年からは外観のデザインや、普通車指定席、グリーン車のシートを木目調にするなどのリニューアルが実施されている。
今回は、流線形の先頭車から流れるオレンジ色のラインを側面上部に、下部には細い緑色のラインを描いた。2014年に登場した特急列車8600系と同様に同社デザインプロジェクト担当室長の松岡哲也さんによるデザイン。オレンジ色は瀬戸内の温暖な気候と愛媛特産の柑橘(かんきつ)類、緑色は香川特産のオリーブをイメージしている。
車内は、照明をLEDに変更し、グリーン車と指定席車の全席、自由席車の壁側にコンセントを設置。5号車の車端部には同社初となる国土交通省の基準に基づいた車いすフリースペースも設置される。グリーン車は電動リクライニングシートとなる。残っている和式トイレもすべて洋式化する。
12月にいしづち用の3両1編成、来年8月にしおかぜ用の5両1編成が運行を開始するのを皮切りに、27年度には全編成(45両)の工事完了を予定している。
同社広報室の担当者は「多くの席へのコンセント設置やトイレの洋式化など時代に即した設備を導入し、利便性を向上させたい」としている。
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