不登校経験した鉄道運転士の挑戦 「どこにもない学校」僕らが創る

有料記事

足立朋子
[PR]

 小田急電鉄東京都新宿区)が、学校以外の学びの場「オルタナティブスクール」を沿線の神奈川県藤沢市に開校する準備を進めている。

 立役者は、不登校を経験した20代の現役運転士の2人だ。学校に行けない劣等感のなか、居場所や笑顔を取り戻してくれたのは鉄道だった。

 そんな経験をした2人だからこそ、子どもたちに伝えたいことがある。

 入社7年目で、現在は人気のロマンスカーも運転する運転士の別所尭俊(たかとし)さん(26)に異変が起きたのは、中学校に入学して間もない6月のことだった。

学校に行けず、自らを責め、思い詰める日々

小田急電鉄が、鉄道好きの不登校のこどもたちを対象にした「オルタナティブスクール」を開校します。「鉄道を思う存分学んで可能性を広げる」と掲げる同社初の試み。立役者は、仲良し運転士2人です。

 自分で選び、受験して入った…

この記事は有料記事です。残り2063文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    太田泉生
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長=人権)
    2023年6月5日2時48分 投稿
    【視点】

    学校に行かないと日々やることがない。時間が無限にある。無為に過ごしているようで心配になる。自分は何なのか、何をするのか、何をして生きていくのか考えるのだが、容易には答えが出ない。道を示してくれる人はいないので自分で決めるしかない。私にとって

    …続きを読む