ウクライナで進んだ民主化の流れ、抵抗の力に 全米民主主義基金会長

有料記事

ワシントン=牧野愛博
[PR]

 ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、深刻な人権侵害が相次いでいます。広島で開かれた主要7カ国首脳会議G7サミット)も首脳宣言で「残酷な侵略戦争」と非難しました。米政府が資金を拠出し、世界の民主化を支援する米シンクタンク「全米民主主義基金(NED)」のデイモン・ウィルソン会長は、ウクライナで育った民主化の流れが、ロシアへの抵抗の力になっていると語ります。

 ――ウクライナに対して、どのような支援をしているのですか。

 NEDはソ連崩壊前の1988年から、ウクライナの民主化を支援してきました。ウクライナではNGOや市民団体、腐敗防止の運動、調査報道をする自由なメディアなどが育ってきました。こういった要素が、すべてのウクライナ人によるロシアの侵略に対する抵抗につながっています。

 私は、侵攻が始まってから2…

この記事は有料記事です。残り2084文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
牧野愛博
専門記者|外交担当
専門・関心分野
外交、安全保障、朝鮮半島
  • commentatorHeader
    市原麻衣子
    (一橋大学大学院法学研究科教授)
    2023年5月24日20時0分 投稿
    【視点】

    欧米各国の民主主義のあり方から学び、自国の民主主義を定着させようと、ウクライナの各種市民団体は2014年以降欧米の財団に支援を要請してきました。全米民主主義基金が100以上のパートナーを支援しているというのは、そうした中で醸成されてきた関係

    …続きを読む
ウクライナ情勢

ウクライナ情勢

2022年2月24日、ロシアがウクライナへの侵攻を開始しました。国際社会の動きや、現地の様子などのニュースをお伝えします。[もっと見る]