ウクライナで進んだ民主化の流れ、抵抗の力に 全米民主主義基金会長
ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、深刻な人権侵害が相次いでいます。広島で開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)も首脳宣言で「残酷な侵略戦争」と非難しました。米政府が資金を拠出し、世界の民主化を支援する米シンクタンク「全米民主主義基金(NED)」のデイモン・ウィルソン会長は、ウクライナで育った民主化の流れが、ロシアへの抵抗の力になっていると語ります。
――ウクライナに対して、どのような支援をしているのですか。
NEDはソ連崩壊前の1988年から、ウクライナの民主化を支援してきました。ウクライナではNGOや市民団体、腐敗防止の運動、調査報道をする自由なメディアなどが育ってきました。こういった要素が、すべてのウクライナ人によるロシアの侵略に対する抵抗につながっています。
私は、侵攻が始まってから2…
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- 【視点】
欧米各国の民主主義のあり方から学び、自国の民主主義を定着させようと、ウクライナの各種市民団体は2014年以降欧米の財団に支援を要請してきました。全米民主主義基金が100以上のパートナーを支援しているというのは、そうした中で醸成されてきた関係
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