中国と中央アジア5カ国、どんな関係? 首脳会議で何が語られるのか
中国と中央アジア5カ国による首脳会議が5月18~19日、中国西部の陝西省西安市で開かれます。
広島市での主要7カ国首脳会議(G7サミット、19~21日)とあわせるかのように、中国主導で開かれるこの会議。中国の狙いはどこにあるのでしょう。
中国と中央アジア各国の関係に詳しい東京大学先端科学技術研究センターの田中周・特任研究員に聞きました。
田中周さん
たなか・あまね 1978年生まれ。専門は中国政治、中国と中央アジアをめぐる国際関係。共編著に「転換期中国の政治と社会集団」(国際書院)、「中国のムスリムを知るための60章」(明石書店)。
――中国と中央アジア5カ国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)という枠組みでは対面で初となる今回の首脳会議は、中国の習近平(シー・チンピン)国家主席が主催します。何が議論されるのでしょうか。
ロシアのウクライナ侵攻が、旧ソ連を構成していた中央アジア各国に広範な影響を及ぼしています。侵攻による様々な影響にどう対処するかが、大きなテーマになるはずです。中央アジア各国はウクライナ侵攻に一定の懸念を示してきましたので、今回もそうした姿勢は踏襲されるでしょう。
ウクライナ情勢とあわせて重要な問題は、アフガニスタンでのイスラム主義勢力タリバンの復権です。政情不安が広がるアフガニスタン情勢にどのような対応ができるのかも話し合われるでしょう。
――中国とロシア、中央アジア各国は地域協力の枠組み「上海協力機構」(SCO)などを通じて、密接な関係を築いてきました。
中央アジアにおいてはこれまで、ロシアが安全保障を担当し、経済開発や対外投資は中国が進めるという分業がありました。しかしウクライナ侵攻後、ロシアの軍事力に対する信頼が揺らいでいます。有事の際に軍事的に有効な支援をしてくれるのか、中央アジア側から疑念を持たれているのです。
SCOでは中央アジアに蔓延…
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