第3回「ななつ星を北海道に走らせて」 JR九州元社長があの日断った依頼

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ななつ星の経営論 ~生みの親が語る人と街~

超豪華な寝台列車「ななつ星」を世に出し、JR九州を上場させた元社長・会長の唐池恒二さんがビジネスの秘訣(ひけつ)を語ります。処世訓やネーミング論など独自に編み出した法則をユーモアたっぷりに解説します。

 神社や寺院のありがたみについて、私が唱えているのが「参道論」です。長い方がありがたみが大きくなる、という考えです。

 参道に入ると土産物店などがあります。少し歩くと池や川が出てきます。次第に厳かな風景に変わり、緊張感も出てきます。本堂や神殿にたどり着くまでのプロセス、それ自体が楽しくありませんか。

 福岡県では太宰府天満宮は参道が長くていいですね。長く歩くことがぜいたくのような気がします。

食堂車と最高級の部屋をわざと離す

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 クルーズトレイン「ななつ星…

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