鉄道遺構の高輪築堤、27年度に公開 ARで蒸気機関走る風景も再現

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細沢礼輝
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 明治時代の鉄道開業当時の遺構「高輪築堤」(東京都港区)について、JR東日本は5月31日、国の史跡に指定された現地保存区間のレールや橋梁(きょうりょう)を復元したうえで、2027年度に公開すると発表した。AR(拡張現実)などの技術を用いて、当時の風景を体感できる設備も設けるという。

 高輪築堤は、1872年に日本初の鉄道(新橋―横浜間)が開業した際に築かれた堤で、海の浅瀬に盛り土をして石垣で固め、その上に線路が敷かれた。現在のJR田町駅付近から品川駅付近までの約2・7キロで、当時の錦絵にも築堤の上を走る蒸気機関車が描かれた。JR東が高輪ゲートウェイ駅前で再開発工事を進める中で2019年以降に見つかった。

 JR東によると、現地保存す…

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