「平和に貢献」イメージ演出の中国 ウクライナとの協議に三つの狙い
聞き手・松井望美
中国の習近平(シーチンピン)国家主席とウクライナのゼレンスキー大統領が26日、電話で協議しました。昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻以来、両首脳による協議は初めてとなります。中国側には、どんな狙いがあるのでしょうか。小嶋華津子・慶大教授(中国政治)に聞きました。
――習氏は今回、なぜゼレンスキー氏との対話に応じたのでしょうか。
三つの意図が読み取れます。一つ目は、「世界の平和に貢献する中国」というイメージのアピールです。3月に公表された、サウジアラビアとイランの外交関係正常化を中国が仲介した件もそうですが、「米国ができなかったことを中国がやる」と国際社会に示す狙いがあるのでしょう。
副作用生んだ「戦狼外交」に変化か
二つ目は、西側諸国の分断で…
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