スーダンからの自国民救出計画、ドイツが中止 戦闘激しく避難困難

有料記事

ヨハネスブルク=遠藤雄司
[PR]

 スーダンで続く国軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との戦闘について、独誌シュピーゲル(電子版)は19日、ドイツが同日、輸送機を使って自国民150人の救出を計画したものの中止したと報じた。空港周辺では激しい戦闘が起きており、外国からの救出計画は困難に直面している。

 報道によると、ドイツ軍は3機の輸送機でスーダンにいる外交官や経済開発関係者、一般市民らを救出する予定だったが、首都ハルツームで新たな戦闘や空襲が報告されたとして、この日の救出計画を中止した。

 ロイター通信によると、米国務省は現時点で政府による避難計画はないと説明している。トルコは、現在避難させることはできないとしているという。

 ハルツームにいるベルギー人男性は同通信の取材に、「逃げ道はない」「ただ恐ろしく、正直なところ、現時点で私たちにできることは何もない」などと語った。

 スーダンでは、RSFの国軍…

この記事は有料記事です。残り577文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トク】締め切り迫る!記事が読み放題!スタンダードコース2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
遠藤雄司
国際報道部・業務担当次長
専門・関心分野
アフリカ情勢、紛争、災害、事件